いんすぴらいふ

一番楽しそうな選択をする

血しぶき、悲鳴が飛び交うヒツジのしっぽを切るバイト in New Zealand

こんにちは、旬です。

今回はニューシーランド(以下NZ)でやったレアなバイトについて紹介します。

 

 

 ※若干残酷描写あり

 

 

農場のオーナーから

 

「ヒツジと一緒に働いてみない?」

 

と言われ、

 

「なにそれ!めっちゃNZっぽいじゃん!やるやる!」

 

とまたまた即決。

オーナーが去り際に

 

「じゃあ明日5時30分集合な!」

 

と言い放つ。

はえぇ… と思いつつなんだかんだ楽しみであった私を尻目に

オーナーがニヤニヤしていた(であろう)ことはこの時知る由もない…

早起きして集合場所へ。 農場の仕事仲間のドイツ人、マルコも参加した。

 

早朝、トラックの荷台に乗せられ、山道をガタガタ走る

15分くらい揺られて着いた先は…

 

 

処刑場(しっぽの)

 

 

この時まだ何をするか聞かされていなかったが

ただならぬ雰囲気に疑問を抱き始める私とマルコ

何やら大量の大きな袋と謎の器具が置かれている。

 

「じゃあ着いてきて!」

 

早朝とは思えぬイキイキとした声で牧場主は告げた。

3匹の犬も同行する。かわいい

 

牧場主は笛で巧みに犬を操り、大量のヒツジを処刑場にある柵の中に追い込む。

そして柵の中がヒツジで満たされた後、仕事の内容を告げられる。

 

私とマルコの役目はヒツジを捕まえて処刑台ににセットする

そして牧場主がしっぽを切る。

 

「簡単だろ? HAHAHA!」と牧場主

 

私とマルコはドン引き

 

アルプスの少女ハイジを想像していたさっきまでの私を嘆く

待っていたのはしっぽの切断の補助

待っていたのはブランコでもクララでもなく、処刑台と鬼畜牧場主。

 

しかし私の中に眠る

日本男児の血、大和魂、サムライが、

やってみようや…

と背中を押す。

 

ヒツジを処刑台にセットする。

するとヒツジは両手足を固定され、仰向けの状態になる

首は動かせて、あとはしっぽがプラーンプラーンってなってる状態。

 

ここでしっぽを切るわけだが、みなさんは知っているだろうか

ヒツジの個体によってはブッシャ―と血が飛び散ることを

ふなっしーもびっくりくらいブッシャ―って出る。

 

そしてもう1つ

生命の危険を感じているのか、仰向けで見られるのが恥ずかしいのかわからないが

 

 

人間のような悲鳴をあげるのである

 

 

普段はご存知の通り、メーメー鳴いている彼らだがこの時は違った。

耳を閉じれば人間のようにも聞こえる悲鳴をあげるのだ。

 

牧場主は狂気の表情を浮かべて(そうでもない)しっぽを淡々と切っていく

 

そんななか、

牧場主は笑いながら飛び散る血を私の顔にかけてきた。

あの時の怒りの感情は今でも忘れない。

 

処刑午前の部が終わった。

悲鳴が頭から離れず血の匂いで食欲無くなって具合悪い私。

笑顔で牧場主と談笑しながら、リンゴとチョコバーをかじるマルコ

 

マルコ…おまえもそっち側の人間だったか…
 
 
ここでヒツジのしっぽを切る理由を。
ヒツジのしっぽは元々長い。
しかし、もこもこしていて糞が付きやすい。
衛生的に悪いので、人に管理されているヒツジは
力が弱く、まだ子供のうちに切ってしまうそうだ
 
 
処刑午後の部開始。
人間は慣れるもので、午後は案外平気だった。
自然の中で動物と働けて気持ちよかった。
 
冒頭で話した、大量の大きな袋は切ったしっぽを入れる袋で
謎の器具は処刑台でしたとさ。
 
 
疲れた体で帰路につく私とマルコ
そこでマルコは言った
 
「今日ラム肉食べたいね!」
 
仲良かったドイツ人マルコは若干サイコパスぽかったと気づけた価値ある一日だった
 
 
二日間で何千頭と処刑した。ごめんね、
 
時給は1500円くらい。あざす
 
 
 
ぜひ機会があればやってみてほしい